雨上がりの海で 〜三戸浜周辺〜

11月15日 日曜日の朝、外はまだ暗い。
土曜日に降り始めた雨は、まだ降り続いている。
昨日は楽しみにしていた映画「エベレスト3D」を観たものの、ちょっとガッカリしながら家に帰った。
寝るまでにはまだ時間があったので、ホッピーを飲みながらiTunes Storeで借りていた「ビリギャル」を観始めると、これが予想以上の面白さ。
ハリウッド超大作の完敗!
映画の面白さはお金じゃ決まらない。
そんなこんなで、雨の日曜日早朝に、もう一度観てしまった。「ビリギャル」恐るべし。

朝飯を食べ終わり、コーヒーを飲みながら天気と三浦の風予報を見てみると…あれ?午後には雨があがり風もない。
どうしましょ?
これから支度して、三戸浜に向かうと到着は10時…。
善は急げと、車にカヤックを積み込んだ。
雨は小雨になっている。

PB150006_20151115.jpg10時50分、誰もいない三戸浜の駐車場でカヤックを組み立てた。
雨はあがったものの、空はまだドンヨリしている。

PB150007.jpgカヤックを水際まで運び終わると、西の空が明るくなってきた。
今は日が短いので近場だけをサクッと漕ぎ、早目に帰還する予定。

PB150010.jpgひょっとしたら晴れる?青空が見えてきた。
海上は音が無く、静かなウネリが気持ちよく入っている。
来て良かったかも。

PB150016.jpg PB150026.jpg諸磯に上陸。磯場には釣り人が数人いる。
草地にあった太い流木に腰を下ろし、トランギアのアルコールストーブでお湯を沸かした。
昼飯は、担々麺のカップラーメンにオニギリ。
今日のウェアはReedのフリースの上にPatagoniaのアノラックジャケットを着ている。
雨上がりのひんやりした空気が気持ちいい。

PB150020.jpgWisperのバウに貼付けられた「Feathercraft」のロゴマーク。
Feathercraftは、言わずと知れた世界最高のフォールディングカヤックである。
海を旅する道具として、これ以上安心できる選択枝は無い。
このカナダのメーカーが、カヤックの生産中止に追い込まれてしまった。
なんとか経営を立て直し、この素晴らしいカヤックの生産が再開されることを願ってやまない。

PB150031.jpgコーヒーを飲みながら1時間ほどのんびりした後、荒井浜に向かう。
青空が広がってきた。
昼飯を食べてしまったので特に用事はないけど、今年はまだ一度も上陸していないので様子を見てみたい。

PB150036_20151115.jpg荒井浜は変わっていなかった。
ひげ爺の民宿「海上亭」のテラスでコーヒーをご馳走になる。
「今年の夏はどうでした?」
「まあまあでしたよ。でも暑かったですね〜。」
「暑かったけど夏は短かったですね。その代わり秋は長い。」
「この辺りは紅葉する木がないから…」

テラスから見える「海の美術館」のテラスも居心地良さそうに見える。
次回は寄ってみよう。

PB150045.jpg荒井浜を出ると、空には大きく青空が広がっていた。
海上にも空の青が反射し、グレーの世界からブルーの世界へ変わっている。
気温もグングン上がってきた。
さっきまでちょうどよかったフリースが暑い。

小網代湾の入口にはリビエラグループのマンションが見える。
リビエラグループが立ち上げた小坪の高層ホテル計画については、「小坪の環境を守りたい有志の会」が頑張って集めた14,331名の直筆署名が「要望書」と共に神奈川県庁に提出された。
県も企業も、市民の声を真摯に受け取ってもらえれば嬉しい。
小坪を守れ!

PB150048.jpg朝まで雨が降っていたにも関わらず、潮の透明度はまあまあ。

PB150049.jpg PB150054.jpg久しぶりのパンケーキロック。
ここには潮の透明度がいい時だけ寄ってみることにしている。海底が見渡せて気持ちがいい。

PB150056.jpg PB150058.jpgいつのまにかウネリもなくなり、ホモビーから三戸浜の間ではSUPをやる人も何人か出ていた。
それにしてもSUPの普及はすごい。そのうち南三浦の横瀬島辺りにもSUPで乗りつける人達が出てくるかも。

さて早目に三戸浜に帰還し、パリッとカヤックを乾かしますか。
岩礁に寄り、たむろしていたウミウに挨拶すると、そっぽを向かれてしまった。

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