ツアーガイドと行く沖縄家族旅行

7月22日、家族が沖縄にやって来る。
24日までの二泊三日の滞在では、空港への送迎や、レストランの予約、移動の際の運転手、観光地の案内など一切合切をやってくれるツアーガイドを雇うことにした。
私である。
事前に借りたレンタカーは、ホテルの狭い立体駐車場に突っ込んであるので、飛行機が到着するまでの間はホテルで仕事をしていた。

飛行機は予定通り着いた。
もし、もう一日早いスケジュールだったら、台風で飛行機は飛ばなかった。そして、今日からしばらくの間は、台風一過で雨の心配は無い。
晴れ男のガイドがいてゲストはラッキーである。

まずは、出張初日に必ずスタッフと昼飯を食べに寄る、「ラグナガーデンホテル」のランチビュッフェへご案内。
とりあえず沖縄最初の食事は、リゾート感のある場所で…と考えていたので、ゲストのテンションも一気に上がったようだ。
食事をしながら、初日と2日目のスケジュールを伝える。

食事の後は、事務所の場所を見たいというので、ホテルから20分ほど車を走らせて移動。
事務所の鍵が無いので中には入れないと言うとガッカリしていた。後で写真を見せることにする。

IMG_6205.jpgその後は、今宵の宿「ユナイテッドリゾート読谷」に移動。
このコンドミニアム・ホテルは、少しシステムが変わっていて、ホテルにはフロントが無く、常駐スタッフもいない。
予約すると、ホテルのエントランスと部屋のドアは暗証番号で開く仕組みになっている。
その分、広くて快適な部屋がリーズナブルな料金で利用できる。

夕食の時間にはまだ早いので、「座喜味城(ざきみぐすく)」を観光。
関東地方の様に、猛暑じゃないから助かる。

IMG_6199_20180722.jpg初日の夕飯は、「モリマーリゾートホテル」のテラスでバーベキュー。
2日前、本部のホテルで、私が一人バーベキューをした事は、あえて言わなかった。

IMG_6210.jpg2日目。
今日のメインイベントは、「美ら海水族館」である。
実はガイド自身も13年前に一度行っただけなので、沢山ある駐車場のどこに停めればいいのかよくわかっていない。
「P6」の平置き駐車場に停めたが、正解は「P7立体駐車場の奥の方」である。
ちなみに、チケットは事前にコンビニで買っておくと、10%割引なのでお得。

ジンベエザメとナンヨウマンタそれに、回遊魚達が泳ぐ「黒潮の海」巨大水槽は、見ていて飽きない。
ほとんどの人は水槽前で見ているけど、水槽の横に回った所にあるアクアルームからの眺めも一見の価値がある。

オキちゃん劇場」は、開催時間が決まっているので、事前に調べておいた方がいい。
もし濡れてもいい服を来ていたり、着替えがあるなら「スプラッシュタイム」へどうぞ。
大人は、子供とは違う場所に座らせられ、スプラッシュどころか全身ずぶ濡れになるので、夏場は超お勧め。

PA130015.jpg大満足の美ら海水族館を後にし、次の目的地は備瀬。
フクギ並木の中にある食堂でソーキそばを食べてから、備瀬崎の浅瀬で息子とスノーケルをした。
ちなみに、息子はスノーケル初体験。
リアル水族館の様な海で沢山の魚に囲まれ、さぞビックリした事だろう。

IMG_6217.jpg次の目的地は、ゲストの希望で古宇利島のハートロック。
あまりにもミーハーな観光地なので、私は来たことがない。
周囲には沢山の駐車場があり、「元祖ハートロック駐車場」と言うわけのわからない名前の駐車場があったりする。
http://okinawa-repeat.com/kanko-nakijin-kourijima-p/
この場所は、アイドルグループの嵐がコマーシャルの撮影をした事で有名になり、こんな状態になってしまった。
沢山の観光客がこの岩をバックに写真を撮っていたけど、正直言ってどこがいいのかわからない。
それにしても、こんな有様を見ると、つくづく千葉の富浦が俗に流されず原風景を保っているのは素晴らしいと思った。
またね富浦 2日目〜南房総〜

IMG_6228.jpg2日目の宿は、奮発して「カフー リゾート フチャク コンド・ホテル」。
もっと北のリゾートホテルも考えたけど、ホテルのレストランで食事をする気がないので、周辺に食事のできる店があるホテルを選んだ。
スイートの部屋は広く快適だけど、リゾート感はあまりないし、ソファーとテーブルの位置関係も悪くて使いづらい。
それと、毎日洗濯する私としては、部屋に洗濯機が無いのは少し不便で、いちいち1階のフロントに行ってランドリーの予約をし、2階のランドリーを使わなければならないのが面倒だった。

IMG_6221.jpgP7240016.jpgビーチホテルでは無いので、テラスから見える景色はこんな感じ。
悪くは無いけど、私は1階の部屋のテラスから見る海が好きである。
写真では居心地がいい様に見えるかもしれないが、夏場のテラスは暑く、ここでビールを飲もうとは思わない。

夕飯は、考えていた店の予約が取れず、席が空けば連絡をもらえることになっている。
ただ、店からの連絡は何時になるかわからないので、タイガービーチを散歩した後で他の飲食店を物色した…が、観光客向けの店ばかりで、なかなか入りたいと思う店が無い。
仕方がないので、ホテルにまあまあ近い「三線の花」に入った。
料理の味は期待できないけど、人が多い時でもテラス席なら待たなくても入れるし、ライブもやっているので"沖縄感"はある。

IMG_6242.jpg最終日。
飛行機の時間は17時なのに、家族の希望は、国際通りでの買い物だけである。
戦争絡みの史跡や祈念館は、子供たち二人が修学旅行で行ったらしいので、うるま市にある「勝連城(かつれんぐすく)」に行くことにした。
そして、せっかくなので近くにある浜比嘉島のシルミチューにも寄ることにした。
全便欠航 〜シルミチューと勝連城〜

私が浜比嘉島に来るのは3年ぶりである。とても懐かしい。
三度目の正直 〜浜比嘉島周辺〜
シルミチュー近くにある駐車場には、シーカヤックショップのワンボックスが停まっていたが、すでにツアーをスタートさせているようで誰もいなかった。
この時は、潮が引きまくっていたので辺りを散策できたけど、潮が満ちている時に、この岩の間を抜けてカヤックを漕ぎ出すと、ワクワク感が半端ない。
タイドプールには、沢山の種類の稚魚が残されていた。

IMG_6243.jpg海と陸の境目まで歩いて行くと、ブルーグリーンに輝く海の先に浮原島(うきばるじま)が見えた。(この写真には写っていない)
浮原島はここから30分のパドリングで行く事ができるので、シーカヤックのツアーはすでに上陸しているかもしれない。
ちょっと羨ましい。

シルミチューは、何の変哲も無いただの小さな洞窟である。
説明書きを読んでも、感じない人は何も感じない。
しかし、ひとたび神話の世界に想像を巡らせると、途端に不思議な空間になる。
残念ながら、この日の私は神話の世界に入り込めなかった。

IMG_6246.jpg勝連城は、阿麻和利(あまわり)がいた城で、沖縄の城の中で最も古い。
下から見上げた様子は、とても威厳がある。
この日は夏の陽射しが強かったが、城の上部に行くほど風が抜け、とても気持ちがよかった。
ゲストも満足したようだ。

那覇に戻る途中で、食堂に案内した。
沖縄焼きそばを注文したかみさんは、お盆みたいに大きな皿に盛られた焼きそばとライスの定食をもらって目を丸くしている。
なにせ、ここは最強食堂なのである。

IMG_6259.jpgそして、ツアー最後の目的は国際通りでの買い物。
このエリアも私は不得意だが、ゲストが事前に行きたい店をピックアップしていたので、ガイドは不要であった。
男二人は、女性の入る店には全く興味が無いので、公設市場を見学。
関東の市場とは全く様子が違うので、見ていて飽きない。
ここは、2階が食堂になっていて、買った魚はそこで調理してもらって食べる事ができるが、私は一度も利用した事が無い。

買い物が終わると、ゲスト全員が御菓子御殿のド派手なバッグを持っていて少し恥ずかしい。
3日間のツアーも終わり、残るガイドの仕事は、三人を空港に送るだけだ。
いつもインドア派の息子は、軽い熱中症にかかったらしく元気がないが、大丈夫だろうか?
出発ロビーの前の路上でゲストを車から降ろし、ガイドとして最後の挨拶をした。
「また、お越しください。」
でも、子供たちは年頃だし、娘は教師で自由に時間が作れない。家族揃っての沖縄旅行は、たぶんこれが最初で最後だろう。