雨天決行 〜高川山〜

車に入りきらないほどのキャンプ道具を衝動買いしているシュニンからキャンプのお誘いがあった。
キャンプとは言っても、シュニンの場合テントサイトまで車で乗りつけられる事が必須なので、場所は当然キャンプ場である。
指定された日にちは、比較的空いている金曜日なのはいいとして、私としては仕事を休みづらい月初。
月初の仕事は、コンピュータの日付を誤魔化せば何とかなるとしても、気になるのは当日の最低気温が氷点下5℃くらいになることだ。
参加メンバーは、ポータブル電源+電気毛布持参で氷点下をものともしない1名(シュニン)と、寒さの感覚がおかしく氷点下の意味を理解していない1名(女子1号)と、いたって普通の感覚を持つ1名(私)である。
そして、当会企画への参加が奥様から禁止されている1名(ブチョウ)と、寒さへの適応能力が猫以下の1名(女子2号)には、声をかけなかった。

幹事から通達された集合時間は、オギノ河口湖店に12時半。
例によって、午前中がもったないので、女子1号と山歩きをしてから集合場所に向かうことにした。
ちなみに、山歩きをしていて遅刻しそうになったのは3年前である。
至れり尽くせりコース再び

目的の山は、行動時間4時間(休憩・昼飯込み)かつ、下山後集合場所まで30分でつける事を条件に探した。
そして決めたのは、標高976mの低山「高川山(たかがわやま)」。
ところが、高川山をワンウェイで歩く場合、スタート&ゴール地点の中央本線初狩駅と富士急行線田野倉駅どちらも周辺に駐車場が無い。
仕方がないので、大月駅の近くに車を置き、スタート前&ゴール後を電車で移動する。

IMG_8016.jpg当日の天気は朝9時まで雨。そして高川山では雪(!!)の予報。
しかし、私の活躍で大月に車を停めると同時に雨が上がった。
7時50分、初狩駅に到着。

IMG_8018_20220401.jpg「高川山⇨」「⇦高川山」という案内板を見つけながら、雨上がりの道を登山口に向かう。

IMG_8023.jpgトイレのある登山口から20分ほど歩いたところにある、男坂と女坂の分岐に到着。
迷わず女坂を選択。

IMG_8029.jpg分岐から30分。
雨雲が切れて、周辺の山並みが見えてきた。
俳句で言うところの青葉時雨が雨のように降り注いでいるけど、薄いフーディニの下はドライのままで寒くない。

IMG_8032.jpg一つ前の写真から5分で、雪が増え始め…

IMG_8037.jpgそこから5分で白い世界に変わった。

IMG_8040.jpegそして、そこから3分で山頂に到着。
タイミング良く富士山が姿を現してくれたものの、5分後には見えなくなってしまった。

IMG_8046.jpg雪の中を下山開始。

IMG_8048.jpg大きな岩とヌルヌルの土で足を滑らせないように慎重に下った後は、快適な尾根道になった。
そして、二つ目の分岐を田野倉駅へ向かう。
そこからの道は、誰でも走って駆け下れるような山道で、青空が増えた空を見上げながら気持ちよく下山できた。

IMG_8050.jpg田野倉駅には、次の電車が来る30分前に到着。
いつも時間ギリギリで甘々な計画を立てる私を「どうも信じられないのよね」と疑ってかかる女子2号にも褒めてもらえそうな余裕のある到着である。
しかし、駅付近には昼飯を食べられるような店は皆無で、もし女子2号が参加していたら「やっぱり甘いのよね」と呆れさせたかもしれない。
トリテツじゃないので電車の写真は撮り忘れてしまったけど、大月駅までの6分間で旅行気分を味わえた。

(つづく)