今度はこっち 那須岳2日目〜三斗小屋温泉から下山〜
2日目、夜中2時頃目が覚めてしまい、なかなか寝付けないまま朝になってしまった。
こんな事は珍しい。
外が明るくなるのを待って布団をたたみ、ダウンを着込んで中庭に出た。
お湯を沸かしてコーヒーを飲んでいると、女子1号も起きてきて朝露に濡れているイスの端っこに座った。
私と違いしっかり寝れたらしい。
1時間ほど外の空気を吸ってから部屋に戻ると、パーヤマが朝風呂に行くところだった。
この時間、男性は岩風呂なので私はやめておく。
予定では宿を7時半に出発だったけど、昼前に雨が降り出しそうなので、少し早めに出発することにした。
朝食前にリュックをパッキングしておく。6時半の朝食を食べ終わり出発。
宿のスタッフが厨房から手を振ってくれた。
大黒屋のスタッフは、みんな笑顔で感じがいい。朝の森は気持ちがいい。
昨日18時半に爆睡してしまったパーヤマに、隣の部屋の男性に怒られた話をした。
「あ〜隣の部屋の男の人はなんか気難しい人みたいで、昨日も奥さんにいろいろ小言を言ってるのが聞こえた。」
へ〜〜そうだったんだ…紅葉の森を進む。
それにしても、10月半ばの早朝だというのに蒸し暑い。
着ていたフーディニを脱ぎ、ロングスリーブのキャプリーンと半袖Tシャツだけになっても汗がにじむ。姥ヶ平(うばがだいら)までもう少し。
姥ヶ平手前でひとり紅葉の山肌に見惚れていると、後ろからやってきた女性も立ち止まって「うわ〜っ」と声を出した。
へっぽこカメラマンが撮った写真では、この場所の静寂さと美しさは伝わらない。
ガスが出てきた。ひょうたん池に向かう頃には那須岳は完全にガスに飲み込まれてしまった。
私は昨年ひょうたん池から那須岳を見上げることができたけど、他の2名はその景色を見ることができない。ルートに戻った。
牛ヶ首に向かう。牛ヶ首に着く頃には、辺り一面ガスに覆われ視界が悪くなった。
昨年の北アルプスを思い出す。
⇨落胆とご褒美 パノラマ銀座2日目〜常念乗鞍から燕山荘〜峰の茶屋跡で今回のルートを確認する二人。
雨が降ってきた。
雨は強くならず、10時40分には駐車場に戻ってこれた。
そして、撤収が終わって車に乗り込んだ途端本降りになった。
一週間前から吊るしていたてるてる坊主は、今回も立派に役目を果たしてくれたようだ。
「中藤屋旅館」の日帰り温泉は11時からなので、ぴったり到着。
昼食に予定していた「しんすず」はあいにく金曜日が定休で入れず、3軒目に見つけた別の蕎麦屋に入った。
帰りの高速で、パーヤマがつぶやいた。
「来週いつものメンバーとゴルフに行く約束していたんだけど、都合が悪くなったのでメールしたのに返事ないんだよなぁ…」
"いつものメンバー" とは高校の同級生二人で、女子1号は同期会の幹事の集まりで明日その二人と顔を合わせるらしい。
「明日会ったら確認しておいてくれない?!」
「ほらね、返事ないと不安でしょ?!」
"了解してる時は返事しない" というパーヤマポリシーへのブーメランである。
苦虫を噛んだような顔をしているが、納得はしていないっぽい。
「"了解"って文字を打つのが面倒なら"."でも了解スタンプでもいいから返事しなさい。」
「そうかぁ…」
まだ納得していないようだ。
打ち上げはパーヤマの希望で保土ケ谷にある焼肉屋。
今回も楽しい山歩きでした。