DovePlusの試練 伊豆大島2日目〜伊豆大島一周〜
伊豆大島2日目、今日は持ってきた自転車で島を一周する。
一周なので、基本は「大島一周道路」を走る。当初Googleマップで作成したルートは、距離47.1キロ。
自転車NAVIで検索した推奨ルートは、距離47.3キロ、時間3時間38分、累積標高820メートル。
サイクリングロード優先のルートを選ぶと、距離45.8キロ、時間3時間28分、累積標高809メートル。
詳細を見ていないので、推奨ルートとどこが違うのかわからないけど、我々は後者のルートを行くことにする。
私は、いつものように4時に起床。
まずは、昨日の夜に届いていた緊急の仕事をやっつけてしまう。
同室のバーディ君も起き出して荷物の整理を始めた。
ベッドテーブルを取りに廊下に出ると、向かいの部屋からシャワーの音が聞こえた。
女子1号も起きているようだ。
宿へ預ける荷物の事や鍵の始末については、昨夜のうちに宿へ確認しておいた。バーディ君が持ってきているリュックはランニング用なので、とっても小さい。
それどころか彼の自転車にはボトルケージが付いていないので、ペットボトルをリュックに入れると他にはウィンドブレーカーくらいしか入らない。
女子1号の自転車やリュックを見る度に、「オレも今度ボトルケージ付けよっ」などと、ぶつぶつ独り言を言っている。
ちなみに、私が持ってきているマタドールのリュックも小さいけど、自転車の修理キットやポンプ、OTTOLOCK、ファーストエイドキットや行動食などを入れてもまだ余裕がある。
出発!!

元町港を過ぎたあたりで、出発前の記念写真。
私と女子1号はやる気マンマン。
かつて、フルマラソンでは3時間半、100キロマラソンもこなしていたバーディ君は、1年半ぶりのサイクリングに向けて心持ち不安げな顔をしている。
ちなみに、このちっちゃい自転車で45キロを走るのは全員初めてである。
(あとがき:2025.2.19)
以前、46キロ走ったことがあった。
⇨飲み屋の探し方 〜逗子から小田原〜マリンプラザ ワイズドリームがある分岐を右折し、岡田港に向かう。
最北端の野田浜はスキップ。ここは、椿トンネルの分岐の先にある「泉津の切通し」の近く。
私のDovePlusはシングルスピードなので、登り坂が見えたら思いっきりダッシュし、その勢いで登っていかなければならない。
ってことで、いつの間にか私が先頭。
「泉津」という場所は、神話や伝説の地。
私が、観光地になっている切り通しよりも気になったのは「日忌様(ひいみさま)」の伝説。
⇨神秘の森と光に包まれた場所「泉津」
⇨伊豆大島のある村にだけ伝わる不思議な風習(蛯原天さんのブログ)
※リンク許可ありがとうございました。
大島公園に到着。
正式名称は「都立大島公園」。
この公園は都立だし、走っている車は品川ナンバー…いくら都内から2時間で来れると言っても、この島が東京だということには相当違和感がある。
そして、ここから山登りがスタート。
我々はたぶん歩く。全員歩き。
少し平な所が出てくると、とりあえず行けるところまで頑張って漕ぐけど、そこで稼げる距離はわずか。
歩いていると、両側の森の中からいろんな声が聞こえてくるし、すぐ近くで動物の気配を感じる。
昨日乗ったタクシーの運転手さんの話によると、キョンの数は人間よりも多いらしい。
キョン 17,190頭(2023年)
サル 数千頭(2023年)
ヒト 6,535人(2024年)
バーディ君がヘロヘロ休憩を申請。
昨日私が買っておいた行動食(饅頭)を配給する。
糖分を補給して少し元気になったっぽい。最後の登りか?!
これを登り切れば、あとは至福のダウンヒルが待っている?!
伊豆大島一周道路の最高標高は 372メートル!!標高差 300メートル以上を一気にダウンヒルして、筆島(ふでしま)に到着。
14インチのDovePlusで下るダウンヒルは、最高だった!!
"自転車の事故多し" の看板を横目で見ながら、カーブ以外はほとんどノーブレーキ。
人生においても、苦しいことの後にはいい事が待っている…と思いながら生きていきたいものである。午前10時、波浮港に向かう道で見れた輝く海。
あまりにも美しくて、暫く見惚れていた。大島牛乳を売ってるオジさんがいたので1本もらう。
波浮港までの道を教えてくれた。ゴールまでは残り14キロあるので、波浮港には寄らないことにした。
11時半までにはゴールの宿に到着したい。砂の浜の上から、近くて遠い(?)伊豆諸島の島々を見る。
観光名所の地層大切断面に到着。
ここまで来れば、ゴールまで残り7キロ。
ちなみに、この場所はいろいろなところで紹介されているけど、私的にはなんの感動もなかった。微妙な登りが続き、時々DovePlusからおりて歩いていると、同じような14インチ車に乗った人が涼しい顔で追い越していった。
ぺこりと挨拶して笑顔で見送る。
変速機は付いているようだったけど、なんで涼しい顔で登れるんだろ?
ヘタレの烙印を押されたようで少し悔しい(^^;
ゴールの宿に到着。
15分遅れでバーディ君が到着。
聞くところによると、大島牛乳を売っていた辺りから、持ってきたペットボトル(お茶)の残りが乏しくなり、ゴールまで飲む量を調整しながら走ってきたらしい。
本人の自己診断では、水分切れで脱水症状の一歩手前だった?
マラソンでは途中に補給所があるけど、サイクリングなら途中の自動販売機で水を買えばいいだけ…。
なんで買わなかった?(^^;
とにもかくにも、全員大島一周を完走。
やりました!!
宿に預けておいた荷物を回収し、自転車で日帰り温泉に向かう。
まだサイクリングは終わっていない。
「浜の湯」の営業は13時からなので、向かった日帰り温泉は「愛らんどセンター 御神火温泉」。
昼飯会場は13時に予約しているので、ゆっくりお湯につかれる。ひとっ風呂後、再び自転車にまたがり昼飯会場の「寿し光
」まで移動。
案内された窓際のボックス席で "仮打ち上げ" を開始。
今日の船は元町港から出るので、慌てる必要はない。
注文したのは、しまにぎりと昨日食べなかったべっこうにぎり、店によって揚げ方が違う明日葉天ぷら、そして階下のピザ屋で焼いている(?)海鮮ピザ。
べっこうにぎりをつまみながら飲むビールは最高。
ちなみに、海鮮ピザの上に乗っていた岩海苔は焦げてしまっていて少し残念だった。"仮打ち上げ"後、元町港のフェリーターミナルまで移動。
ジェット船の出航時間は14時45分。
活躍してくれた自転車を畳んでいると、途中涼しい顔で追い越していった14インチ車の人がいたので、声をかけてみた。
「その自転車はどこのですかぁ?」
「これはネットで見つけた電動の折りたたみ自転車です。」
「あ〜電動なんですね?! 途中でスイスイ追い越されてしまったのでショックを受けてました(^^;」
「変速機も付いているのでけっこう楽なんですが、まぁまぁ重いです(^^;」
と言って、バッテリーを見せてくれた。
確かに重い。
「バッテリー1本だと心配なので、予備でもう1本持っています。」
なんだかんだで、14インチ車なのに、重量は12キロくらいあるらしい。
私のDovePlusは7キロなのでだいぶ重い。
疑問に思っていた事が解決できて、とりあえずヘタレの烙印を剥がす事ができた(^^;さて、1時間45分の船旅で帰りましょう。
船の席に座ったバーディ君が魅力的な提案を持ちかけてきた。
「竹芝から電車乗って帰る気力がないので自宅までタクシーで帰えろう。もちろんタクシー代は払います。」
"本打ち上げ"会場は、バーディ君の自宅に近い店が予約されているので、提案に異議などあろうはずがない。
竹芝到着後、タクシー乗り場に待機していたジャパンタクシーに乗り込んだ。
以前、三崎口駅から三戸浜に行く際に乗ったジャパンタクシーは、荷室が狭いなぁって印象があった。
しかし、今回は自転車3台と荷物、それに3人がすんなり乗り込めた。
ジャパンタクシーの印象が好転。
本打ち上げの店は、なかなか良かったけど、バーディ君の地元なので店の名前は秘密。
料理もお酒も美味しく、がっついて飲み食いしていて写真を撮り忘れてしまった。
皆さんお疲れ様。
楽しい山&チャリの旅でした!!