滑落注意 八ヶ岳2日目〜南八ヶ岳縦走から美濃戸口〜
2日目の朝 4時25分。
今日はすっきりと晴れますよ〜に!!
準備を整え5時半に小屋を出た。
これから向かう横岳はまだガスの中。
歩き始めて30分。
だいぶ周囲の山々が姿を現してきた。
右手に見える陽が当たった山はアルパインクライミングで有名な大同心。
大同心の頂上に人がいる。
横岳に向かう道はこんな所や、こんな場所を通過。
道はどこ?…って感じだけど、出発してから1時間で横岳奥ノ院に到着。
奥ノ院を出発しても、アスレチックは続く。
いつの間にか天気は快晴。
赤岳に続く稜線。
まだまだ先は長い。
女子1号とパーヤマも横岳を踏破。
地蔵の頭で休憩して赤岳に向かう。
赤岳展望荘の傍から赤岳を見上げる私。
いつもなら入山2日目は絶好調のはずなのに、なぜか今回は元気がでない。
それが歳のせいなのか、体調のせいなのかはわからない。
だいぶ標高を上げた。
眼下に見えるのは、さっきまでいた赤岳展望荘。
清里、野辺山方面を見ると、気持ち良さそうな尾根が何本も続いていた。
道はあるのだろうか?
赤岳山頂に到着。
八ヶ岳の全山制覇に意欲満々だったパーヤマは「赤岳登ったから八ヶ岳の山はもういいかな…」などと小さな声で呟いている。
さて下山しましょう。
ここで事件が発生。
山頂から文三郎尾根分岐に向かうなんでもない岩稜帯の下りで私がスリップ(?)。
頭を下に向けて滑落した。
何度かヘルメットに岩が当たる衝撃があったものの、大きな怪我をすることもなく立ち上がる事ができた。
真後ろにいたパーヤマが「やっぱりヘルメットって大事なんだなぁ」と呟いた。
行者小屋まで下りリュックをおろすと、リュックのサイドポケットに入れていた傘の袋が破けていた。
ヘルメット以外で目にみえる滑落の痕跡はそれだけで、リュックは元よりジャケットやパンツにも傷ひとつなかった。
もしヘルメットを被っていなかったら死んでいたかもしれない滑落だったにもかかわらず、なぜそんな事になったのか全く思い出せない。
数年前、唐松岳頂上山荘の二段ベッドから落ち記憶喪失になった事があるけど、ちょうどそんな感じである。
⇨記憶喪失 北アルプス1日目〜唐松岳〜
行者小屋からは、南沢ルートで下山する。
後ろを振り返ると、数時間前に歩いた横岳の稜線があった。
行者小屋から車を置いてある赤岳山荘までのコースタイム1時間50分ほどだけど、気分的には思ったより遠く長く感じた。
その気分は、3人共同じだったようだ。
美濃戸口でA3を回収。
今日は、パーヤマ山荘で打ち上げをする。
もみの湯で服を脱ぐと、両足に無数のすり傷があり、脛には打ち身でできたアザがあった。
温泉でサッパリした後は、たてしな自由農園で買い出しをしてパーヤマ山荘に移動。
満足そうな表情を浮かべながら酒をグイグイやる2人を見ながら、私は一人だけ反省会。
でもお酒は美味しい。
やっぱり打ち上げは必須である。
パーヤマが呟いた…「次はどの山に行く?」


