至れり尽くせりコース 〜三浦アルプス〜

昨年4月から、私は「6つの決意」と題して生活習慣を変えていた。
その効果は順調に現れ、8ヶ月で5キロのダイエットに成功。
8ヶ月もかかってたったの5キロかよぉ〜などと言ってはいけない。
急激なダイエットとは違い、無理なく徐々に…というのが大切なポイントで、このようなダイエットの場合リバウンドはしない…と私の友人も太鼓判を押してくれた。
いや…押してくれていた。
そお、この正月休みの食っちゃ寝飲んじゃ寝で、気がつくと私の体は2キロもリバウンド。
肉屋さんで2キロの塊を買う様子を想像すると、これは大変な事である。
どうも「無理なく徐々に…」はあまり関係ないらしい。

2019年1月6日 正月連休最終日に少しだけ運動する事にした。
前日までは、海か山かで迷っていたが、窓を明けて寒風が吹き抜けている外を見ると、天気予報の晴れマークがどうも信じられない。
海はやめて近場の山を歩く事にした。
とは言っても、鎌倉アルプスを歩いても全くトレーニングにならないので、まだ行った事のない三浦アルプスとやらに行ってみる。
インターネットで検索すると、田浦から逗子まで歩いた人のヤマレコ記録が見つかった。
そのルートの最高点は乳頭山の200メートルだが、高低差のログを見ると、そこそこアップダウンがあるので連休最終日の運動にはちょうど良さそうだ。
ましてゴールは逗子。そのまま六浦の居酒屋で打ち上げビールもできるし…思いがけず至れり尽くせりのコースである。

IMG_8154_20190106.jpg地図を持っていないので、京急田浦駅に向かう電車の中でヤマレコの地図&ルートをダウンロードしてハイキング開始。
最初にお出迎えしてくれたのは田浦梅園の綺麗に整備された遊歩道だった。
この写真を山岳会宛に「ここは何処でしょう?」とメールしたら、「爪木崎?」と返信があった。

IMG_8156.jpg展望台があったので登ってみた。
私は、眼下に広がっている海よりも、海上自衛隊と横須賀の米軍施設に目がいってしまった。
都道府県別の米軍施設の面積では、神奈川県は14,731平方キロメートルで、沖縄県、青森県に次いで多い。
もちろん断トツで多いのは沖縄県で184,993平方キロメートル。
これは、日本にある全米軍施設の70.28%に当たる。
在日米軍施設・区域(専用施設)都道府県別面積(防衛省の資料)
あの狭い県の中に、日本全体の70%の基地や施設があるおかしさを本土の人達はもっと真剣に考えた方がいい。
ちなみに、昔この辺りの海はこんな感じだった。
失われた海岸線

IMG_8165.jpg山道に入り、細い登山道が続いている。
所々に現れる急な斜面にはロープが張られているが、危険な場所はない。
それよりも問題なのは、やたらと分岐がある事だ。
京急が作成した「三浦アルプストレッキングMAP」だけ持っていても役に立たない。

IMG_8172.jpgネットで検索すると、予想通り道に迷ってる人が多いので、スマホがあれば、ヤマレコMAPのアプリを使って歩く事を強く勧める。
実際に私も、この地図の少し先にある鉄塔の所でルートを間違い、来た道を少し戻ってしまった。(^^;
すぐに間違いに気が付いたのでよかったけど、迷子になりそうな所は何箇所かあった。

IMG_8179.jpgIMG_8181.jpg戸根山・ソッカーに到着。
広いし、座る所もあるし、眺めもいいという絶好の休憩ポイント。
晴れていれば江ノ島の先に富士山も見えるのに残念だった。
私は観音塚の何も眺めがない場所で昼飯を食べてしまったけど、絶対にこの場所で昼飯にした方がいい。

IMG_8184_20190106.jpg快適な尾根道が続く。

IMG_8185.jpgだいぶ下って来た所が仙元山。
正面に森戸の海が広がり、SUPをやっている人がたくさんいる。

IMG_8189.jpg山道が終わった所にある葉山教会。

IMG_8191.jpgIMG_8190.jpg海岸沿いの道を歩き、時々カヤックで休憩する北浜までやってくると、大きな駐車場ができていた。
ここはカヤックで使うにはすごく便利な場所なのに、トイレがないのが残念。
一番近いコンビニまでは200メートル。

IMG_8194.jpg六浦の居酒屋は15時開店なので、まだ早い。
葉山マリーナを過ぎた辺りにCHAYAがあるので、ケーキだけを買って鐙摺の浜でコーヒーを飲む事にした。
「チーズケーキをください。箱には入れなくてもいいです。」
「えっ?箱に入れなくていいんですか?」
「はい、すぐに食べますので。」
キョトン顔の店員が紙ナプキンを出し、その上にケーキを置いてくれた。
まるでコンビニでコロッケを買う様なやり取りに、レジの女の子も苦笑いしている。
コッヘルの蓋をお皿の代わりにして、コーヒータイム。
なんだか、店内で食べた方が美味しく感じるのは気のせいだろうか…。
CHAYAで午後のコーヒーを

時間調整も終わり、新逗子駅から六浦まで移動。
カウンターの端にある "私の席"に座って打ち上げを楽しんでいると、リュックを背負ったカップルが暖簾をくぐって来た。
同じ様な事を考える人はいるものである。

そして、ホッピーが終わり、2杯目の熱燗を飲みながらふと思った。
はて…本日の行動はリバウンド対策になったのであろうか?