スキンメンテナンス

フレームと船体布(スキン)から構成されるカヤックは、カテゴリー上「スキンカヤック」に分類される。
フェザークラフトは想像以上に丈夫にできてるけど、さすがに長く使っていると、あちこちくたびれてくるし、古傷も痛んでくる。
コロナ禍で三浦半島の出艇場所が限られ、梅雨明け後は灼熱地獄の夏…海に出たいという気持ちにはならないので、この機会にウィスパーのスキンをしっかりメンテナンスしてもらう事にした。

依頼したのは、信頼度200%のレイドバックさん。
8月に入ってから作業の打診をした。
「気軽に神奈川県から出られないので、いっそこのタイミングでスキンのメンテナンスをお願いしたいと思い立ちました。スキンは、穴が開いては都度応急処置し、ずぼらなのでそのまま使って今日に至っています。この際、気になるところは全て補修していただければ嬉しいです。真夏のこの時期に大変かと思いますが、お願いしても大丈夫でしょうか?」
すぐに返事をもらえた。
どうも8月中は忙しいらしく、作業は8月下旬からになるらしい。
こちらは、どこにも行く予定がないので「涼しくなってから作業してください。」とお伝えした。

8月末に扇風機の入っていた段ボールにスキンを入れて発送。
レイドバックさんにスキンが到着すると、すぐに全体のチェックをしてくれ、4ページにもなる写真付きでわかりやすい修理案をまとめたくれた。
気になる部分については、要修理度を「〇」「△」「?」「×」に切り分けられている。
「?」と「×」については、とりあえず現状でも使用可能とのことなので、要修理度「〇」と「△」の修理を依頼した。

最も気になっていたのは、8年前にしでかしたボトムの貫通で、現地で応急処置したまま使い続けていた。
風の千葉 1日目 浸水編〜金谷から富浦〜
この修理はこうなった。

bottompenetration_before.jpgBEFOREbottompenetration_after.jpgAFTER

完璧に綺麗!!
貫通していたので、内側にもパッチをあてていたが、こちらも交換してくれた。

keelstrip1_before.jpgkeelstrip2_before.jpg次は、バウとスターンのキールストリップ補強の剥がれ。
これも、何度か自分で補修していたけど、今回あらためてレイドバックさんにやってもらった。

デッキでは、何箇所か気になる部分があった。
最も気になるのは、バウ側のカラーフィルムの剥がれで、昨年の奥利根湖で気がつき、ダクトテープを使って現地で応急処置。
その後自宅で、ウィスパーを購入した時に付属していた補修用カラーフィルムとジャケットの補修などで使うナイロンリペアシートを貼っていた。
ただ、よく見ると何箇所かでカラーフィルムの剥がれが見つかり、今回全体的に修理してもらった。

baudeck_before.jpgBEFOREbaudeck_after.jpgbaudeck_after2.jpgsterndeck_after.jpgAFTER

次は、バウとスターンのエンドキャップ周り。
エンドキャップは、9年前のツーリング中に取れてしまい取り寄せて付けたけど、また取れちゃうと嫌なのでテープを巻いていた。
雲天葉山でソロ脱却
やっぱり取れた
お尻が届いた
ただ、巻いていたダクトテープがだいぶくたびれてきていたので、キャップの接着状況を確認してもらいながら、テープの張り替えをお願いした。

endcap_before.jpgBEFOREendcap_after.jpgAFTER

この他も盛りだくさん。
バウハッチの補修とシームシール処理、スポンソンの状態確認とスポンソンエアチューブのバルブ交換もお願いした。bowhatchseamtepe_before.jpgbowhatchseamsealing_before.jpgこれで、ずっと気になっていたスキンのメンテナンスが完了。
私自身の体力が続く限り、また楽しくカヤックに乗ることができそうだ。
レイドバックさん、本当にありがとうございました!!
我々にとってレイドバックさんは、正に「頼みの綱」です。

最近、バタフライカヤックの取り扱いも始まった、レイドバックさんのWEBサイトはこちら。
http://www.kayak-laidback.com/