江の島か江ノ島か 〜鐙摺小浜から江ノ島〜
11月1日 朝6時、鐙摺の小浜に着いた。
西の空には、昨日ブルームーンだった月が顔を見せてくれている。
次回のブルームーンは、2023年8月31日だそうだ。
カヤックを組み立てる前に、葉山マリーナの入口にある洗面所に向かうと、鐙摺港から出る釣り船の出航準備で港は大にぎわい。
釣り船の出航風景は、いつ見てもワクワクする。
⇨この洞窟で終わりとする 伊豆2日目〜米崎から松崎〜
ちなみに、釣り船っていくらで遊べるんだろ?…と思って調べてみたら、だいたいゴルフと同じくらい?
自分には、その値段が高いのか安いのかわからない。
新しいPFDとパドリングパンツを身につけて、出艇準備完了。
今日は、久しぶりに江ノ島を回って来ようと思っている。
ところで、"えのしま" は、"江の島"と書くのが正解なんだろうか、それとも"江ノ島"?
どっちなのかなぁと思いながらも、このブログでは、その時の気分で両方の書き方をしていたけど、調べてみたら、こんなページを見つけた。
⇨「江ノ島」「江の島」どっちが正解?(外部サイト)
このページの中に書いてあった「サザンオールスターズの勝手にシンドバッドの歌詞カードも江ノ島だった。」という一言が気に入ったので、これからは「江ノ島」で統一しようと思う。
(あとがき:2021-2-19)
司馬遼太郎の小説「世に棲む日日」の1巻目に松蔭が鎌倉の伯父を訪ねていく章がある。
その中では「江ノ島」と書かれていた。
逗子湾はSUPが多い。
まだ7時を少し回ったばかりだというのに、すでに散歩を終えた人が戻ってくる。
期待していなかった青空が広がり、江ノ島の先には頂上付近にだけ薄っすらと雪を被った富士山がある。
今日の往路は、ずっとこの景色を楽しめる。
一つ前の写真から15分しか経っていないのに、低い雲が青空を隠してしまった。
私の上を、朝陽に照らされた十数羽のカモメが、体を輝かせながら北に向かって飛んで行く。
これ以上無い広大な空間の劇場で起こったこの数十秒の出来事だけで、今日海に来て良かったと思う。
江ノ島の"裏"に到着。
一度でいいからこの裏の "誰もいない" 海岸に上陸してみたい。
ここで、昨日iPhoneにインストールしておいた「AR山ナビ」を初起動。
今までわからなかった山の名前を教えてくれた。
この場所から富士山までは69キロらしい…って事は、仙丈ヶ岳から富士山までとだいたい同じ距離ってことになる。
⇨富士山まで63キロ 〜仙丈ヶ岳2日目〜
江ノ島の表側は日陰で寒そうなので、上陸せずにそのまま江の島大橋を潜って帰路につく。
ちなみに「江の島大橋」は "江の島"。
トンボロの上を、お母さんに連れられた二人の子供がきゃーきゃー言いながら歩いて行く。
江の島大橋ではなく、こっちを選んだお母さんは遊び心があって素晴らしい!!
当然カヤックは、20センチほど水深が足りず一旦下船。
江の島ヨットハーバーから出艇した沢山のディンギーが、東に向かって行く。
ふむ…「江の島ヨットハーバー」も "江の島"。
いつ江ノ島に来ても、カヤックは完全なアウェーである。
11時過ぎ 鐙摺に帰還。
最後まで吹いていた北東の風で、明日は足が筋肉痛になりそうだ。
カヤックから降りると、ダークグレーだったはずのパドリングパンツの色が、なんだかラベンダーに見える。
サングラスを外してもう一度見ても…ラベンダー。
ふむ…明るい所で見るとラベンダー? 水に濡れるとラベンダー? それとも女性用だからラベンダー?
頭の中が???になったけど、この新しいパドリングパンツの履き心地は快適。カヤックに乗り込んでしまえば色は見えないので問題なし…とする。
(あとがき)
後日、このパンツを売っているショップのページを見たら、色は「Dark grey-Brown」と書いてあった。
https://kayakshopaustralia.com.au/kokatat-hydrus-3l-tempest-pants-with-socks/