忘れ物はないですか？ 〜江ノ島〜
2022年12月29日 木曜日、今日から年末年始12連休の始まり…とは言っても、明日は月末の作業で事務所に出勤なので、今日は束の間の休日である。
本日の拠点は、半年ぶりの葉山。
毎年海に出る回数が減っているので、葉山界隈に出向くのは年に1〜2回になっている。
⇨カーボンウィスパーの健康診断
今日は10時過ぎまで北風が残っているので、コインパーキングの1日料金が始まる8時を目指して家を出た。
前回の漕ぎから3週間しか経っていないのに、カヤックのスキンは激縮みで、キールのテンションが一つ目までしか入らない。
テンションをかけるデッキバーに弾かれないよう、時間をかけて少しづつスキンを伸ばし、やっとのことで二つ目の穴に止めることができた。
それと、チャインとガンネルのバーをバウとスターンに組む時、少しシブい感じがしたのでT-9を塗った。
持ち運び用のT-9が空になったので、自転車屋さんで仕入れることにする。
今日は江ノ島まで行く。
途中の上陸はなし。
まだ北風は収まっていない。
⇨江の島か江ノ島か
右後ろからやってくる波で少しカヤックが曲げられるけど、風は気にならない。
富士山に向かって漕ぐ。
大崎と材木座が過ぎ、由比ヶ浜の沖合までやって来た。
後ろから来る波が高さを増してきた時、大きなモータボートが船首を落ち上げながら、全速力で後方を通り過ぎた。
そして(感覚的に)2分くらい経った頃、今度はバッシャ〜〜ン、バッシャ〜〜ンという音が聞こえ出した。
振り返ると、明らかにこれまでとは違う波がこちらに向かってやって来る。
真後ろから一発目が当たり、カヤックが大きく前のめりになった。
二発目が斜め後ろから当たるとマズいことになるので、思いきってカヤックを横に向け、崩れてくる波をやり過ごした。
どうやら、先ほど通過したモータボートのひき波らしい。
自分を追い越したひき波は、音を立てながら目の前を進んでいく。
忘れた頃にやって来るひき波は怖い。
江ノ島の近くまで来ると、波は収まり、穏やかなウネリだけがやって来る海になった。
バナナで休憩する。
釣り人に注意しながら、島の北側に抜ける。
江ノ島大橋の下でストップし、トンボロの様子を見る。
潮位が高いので、これならカヤックを降りずに通過できそうだ。
小動岬を見ながら豆大福で休憩。
いつもいるSUPはゼロ。
ボードに座るか寝そべっているだけのサーファーを眺めながら稲村ヶ崎まで来た。
やけに眠い。
気がつくと瞼が閉じているので、歌いながら漕いでいく。
近くにサーファーがいなくなったので、音痴な歌を聞かれる心配はない。
往路の海とは大違いである。
なんとか眠気が収まり、逗子マリーナまでやってきた。
以前この辺りでウミガメを見たことがあるので、キョロキョロしながら探すものの、見つけたのはやけに肺活量の大きなウミウ一羽だけだった。
(あとがき：2023.1.4)
いま読んでいる短編小説集「魚影の群れ(吉村昭著)」の中に「鵜」という編がある。
これは、長良川鵜飼の話で、茨城県の伊師浜という所で捕獲されたウミウ(海鵜)を訓練し鵜飼で使うまでの話。
なんと鵜飼は、1300年以上の歴史があるらしい。
見てみたい。
⇨ウミウ捕獲場
⇨長良川鵜飼
葉山マリーナに帰港するヨットを追いながら、私も北浜マリーナ(そんな名前のマリーナはない)に向かう。
帰路の海は重かった。
北浜マリーナ前の透明度はこんな感じ。
江ノ島往復は約20キロ。
とりあえず、まだ無上陸で漕げる体力はあるみたい。
打ち上げは忘年会を兼ねて、息子と野毛へ。
息子と2人で飲みにいくのは、なんと初めて!!
焼肉屋から、行きつけのバーへ場所を移し、息子の代わりにママに恋愛相談を持ちかけた。
家と会社の往復、それとリモートワーク＆ゲームでは、出会いは無い…ってのが結論。
コロナ禍ということもあるけど、昔と違って今の若者は合コンをしない。
信じられないことに、婚活パーティや出会い系サイトが出会いの中心らしい。
ん〜〜それってどうなんだろ?!
何か相談したいことがあったら、この店に来なさい…とアドバイスしておいた。
もちろん、ママにご馳走することを忘れずに…。
ここまで読んで、「あれ？今回のブログのタイトルって何？」と思った方…はい、この話には続きがあります。
翌日、潮抜きしていた用具をベランダに干していたら、何かが足りないことに気がついた。
パドルフロートが無い!!
撤収した場所は、最後に確認した…どうやら、浜からカヤックを担いで駐車場まで戻る途中で落とした可能性100%。
もし、海岸にこれが落ちていても、普通の人はそれが何かわからず放置されている可能性60%。
月末作業で事務所に行く前に、ダメ元で北浜へ探しに行くことにした。
果たして…忘れ物は無事回収できた。
2ヶ月経って、ハマちゃんからブーメランが戻って来たようだ。
⇨忘れ物はないですか？ 伊豆編
