コウモリの住処 伊豆1日目〜松崎から千貫門〜
飲み会疲れでぐ〜たらしていた日曜日、風予報をチェックしていた人間からメールが届いた。
「なんか、火曜日以降すごく海況が良さげじゃあないですか?」
「どこか行きますか?」
「水・木で伊豆に行きたいと思っています(火曜日は整体へ)」
「私は水曜日の午前中が歯医者で、木曜日の15時に孫のお迎え…歯医者はキャンセルするとしても、木曜日時間までに帰って来れるかなぁ😅」
「木曜日は、夜明けと共に 漕ぎ出し、ルーフトップで カットばして帰ってください😁」5月14日 水曜日、三浦でお茶を濁そうか…と思っていた私は、西伊豆の松崎から出発という "飴玉" に釣られ、熱海駅に向かっている。
松崎であれば、キャンプ地からは近いので、ウィスパーを畳む時間もあるし、孫のお迎え時間までには十分帰宅できる。
歯医者はキャンセルした。
それよりも、肩甲骨辺りの痛みで整体に通っているハマちゃんは500メートル以上の距離を漕げるのだろうか?7時前に熱海駅に到着。
ハマちゃんは、7時13分に到着する。
熱海駅前の送迎車用駐車場は、15分以内であれば無料なので、一度車を別の駐車枠に移動させなければならない。
駅前を散策していたら、駅ビルの1階に干物の自販機があった。
8種類のセット商品の内、「特選アジ開き1枚+サバみりん干し1枚のセット」は1,980円。
ふむ…安い?高い?
予定どおりハマちゃんと合流して松崎に向かって出発。
熱海から松崎までは2時間の道のり。準備完了し、11時過ぎに出発。
ハマちゃんとのツーリングは、以来になる。
⇨南か西か 伊豆1日目〜松崎から宇久須〜
ちなみに、私はキャンプツーリング時の帽子はサーフブリムをかぶる。
しかし、同じ色のウィスパーに乗るハマちゃんも似たような帽子をかぶっているので、なんとなく別の帽子をかぶるようにしている😅出発して30分も経たないうちに、伊豆に来て良かったと思っている。
三浦でお茶を濁そうとしていた私のお尻を引っ叩いてくれてありがといございます。
やっぱり三度の三浦より伊豆がいい。
⇨三度の三浦より好き 〜伊豆松崎周辺〜誰もいない萩谷海岸に上陸して昼飯。
潮位が低いので、こんな場所にカヤックを置いた。萩谷海岸の裏には、「岩池歩道」の標識が立っている。
これは萩谷トンネルの脇がスタート/ゴールの遊歩道だけど、標識の綺麗さに騙されてはいけない。
伊豆の遊歩道を歩く際は、歩く時期を慎重に選び、かつ撤退する勇気を持たなければならない😅
⇨南伊豆探検隊 〜南伊豆遊歩道 吉田から入間〜ハマちゃんがお待ちかねなので、ハマダイコンの脇を歩いて戻ります。
萩谷崎を過ぎると、南風が上がってきた。
そして、ウミガメが顔を出した。岩池、石部、雲見を過ぎ、烏帽子山の下。
烏帽子山の標高は、たったの164メートルなのでそれほど高いわけじゃないけど、海からほぼ垂直にそびえ立っているので、その真下を通過するシーカヤックは絵的になかなかいい。キャンプ地の千貫門までもう少し。
まずはハマちゃんが玄関を通過。
そして、私が続く。
さて上陸…と思ったものの、潮位の低さで、先に上陸を試みたハマちゃんが難儀している。
反対側の浜を見てみようと思い、せっかくくぐった玄関から出ていく私。
ビュービューの風が吹く玄関口を回り込んでたどり着いた勝手口の浜は、表玄関よりも酷い状態だった。
再びビュービューの海を通って、表玄関の浜に上陸した。無事上陸。
写真では大したことない様に見えるかもしれないけど、あっちこっちに大きな石が出っ張っていてカヤックを乗り付けることができず、腰の深さの所でカヤックを降りた。
ロープでカヤック係留し、荷物を取り出す。夜には150センチくらい潮位が上がるので、歩きづらいゴロタの浜を上がった所にカヤックを置いた。
そこは流木の墓場の様な場所だった。カヤックを置いた場所から見た干潮時の浜。
着岸、離岸時が干潮時間だと厄介だけど、明日の出発は潮位が高い時間帯なので一人でも出艇できる。
出発時が干潮時間と重なった2015年5月の千貫門の様子はコチラ。
⇨やっぱり下田も遠かった 西伊豆2日目〜千貫門から本瀬〜
写真の二人は、この日テングサを採りに来ていた年配の兄弟。
ここでのテングサ採りを生業にしているみたいで、帰りがけに夏みかんをくれた。
大きな石をどかしながらテントを設営。
相変わらず風は吹き続けていて、気分的にビールの栓を開ける気分にならない。
予報では16時くらいに、穏やかになるようだ。最初に考えていた "リビング" から少し離れた所に、比較的平らな場所があるのをハマちゃんが見つけた。
居心地が良さそうなので、ここで落ち着くことにした。
風もおさまったので、つまみを作りながらビールの栓を開ける。本日の私の献立は、鎌倉ソーセージ、舞茸の照り焼き、豚バラと白菜とシメジのお茶漬け鍋。
ハマちゃんからは、ポテサラ、筍の土佐煮、焼肉の差し入れがあった。
お酒が足りなくなりそう。暫く使っていなかった私の赤いテントは、テント本体のシームテープが剥がれ落ち、ポールスリーブは再び裂けていた。
いよいよお蔵入りだろうか…。陽が沈み、穏やかに夜が更けていく。
上空では沢山のコウモリが飛び交い、ハマちゃんが「ジェズベ」という器具を使って、トルコ珈琲を振舞ってくれた。
1日の長さは同じなのに、いつもと全く違う夜を感じている。
(2日目につづく)